「血管が拡張するとなぜ頭痛や痛みが出るのか?」これは慢性的な頭痛や不調を理解する上で、とても重要なポイントになります。
まず知っておきたいのは、血管の周りには多くの神経が存在しているという事です。特に頭部には、三叉神経という痛みに関係する神経が血管の周囲に分布しています。
血管が拡張すると、血管の壁は広がり、その周囲の組織や神経を 圧迫・刺激しやすくなります。
これがまず1つ目の痛みの原因です。
しかし、ほんとに重要なのはここからです。
血管が拡張すると、体内ではさまざまな”痛みを感じやすくなる物質”が放出されます。代表的なのが、一酸化窒素(NO)ヒスタミン、プロスタグランジンなどです。
これらの物質は単に血管を広げるだけではありません。神経の表面に作用し、「神経を興奮しやすい状態」に変えてしまいます。
通常、神経はある程度強い刺激でなければ反応しません。しかし痛み物質が増えると、神経の反応のハードルが下がり、わずかな刺激でも信号記号を発生させるようになります。
つまり、
・少しの血流変化
・軽い圧迫
・ちょっとした疲労感
こうした小さな刺激でも「痛い」と感じやすくなります。
これを専門的には「神経の感作」と呼びます。
さらに炎症が続くと、神経自身もサブスタンスPなどの物質を放出し、炎症を強める悪循環に入ります。
すると、
・ズキズキする
・ジンジンする
・締め付けられる
・触るだけでツライ
といった状態へとつながっていきます。
頭痛だけでなく、肩こりや腰痛など慢性的な痛みにも、この”神経の過敏状態”は深く関係しています。
そのため、痛み改善では単純に筋肉を揉むだけでは不十分という事です。
大切なのは、
・血流を整える
・炎症を落ち着かせる
・神経の興奮を鎮める
・負担の少ない身体を作る
この4つをバランスよく整えていくことです。
「痛い場所だけを見る」のではなく、血管・神経・炎症のつながりを理解することが根本改善への第一歩になります。


