「母親が頭痛持ちだから、自分も頭痛が多い気がする・・・」「親が偏頭痛だから、自分も遺伝したのでは?」
このような疑問を持つ方は少なくありません。
結論から言うと、頭痛そのものが遺伝するのではなく、頭痛を起こしやすい体質が遺伝すると考えられています。
〇特に偏頭痛は遺伝との関係が強い
数ある頭痛の中でも、偏頭痛は遺伝的な影響が比較的強いことがわかっています。
研究では、
・親が偏頭痛の場合、子どもの発症リスクは約2~4倍
・片方の親が偏頭痛なら約40~50%
・両親とも偏頭痛なら約60~75%
と報告されています。
これは、脳や神経が刺激に敏感であったり、痛みを感じやすかったりする体質が受け継がれているためと考えられています。
〇緊張型頭痛は生活習慣の影響が大きい
一方で、日本人に最も多い緊張型頭痛は、遺伝よりも生活習慣や身体の状態が大きく関係しています。
例えば、
・長時間スマホやパソコン作業
・猫背や巻き肩などの姿勢不良
・首・肩・背中の筋肉の緊張
・ストレス
・睡眠不足
・運動不足
これらが積み重なることで、首や肩周囲の血流が悪くなり、頭痛を引き起こしやすくなります。
〇遺伝していても頭痛は予防できる
遺伝的な体質があっても、必ず頭痛になるわけではありません。
頭痛を予防するためには、
・十分な睡眠をとる
・規則正しい生活を送る
・適度な運動を取りいれる
・水分補給を心がける
・長時間同じ姿勢を避ける
・首や肩、胸郭の柔軟性を保つ
といた習慣が大切です。
また、偏頭痛がある方は、睡眠不足だけでなく、寝すぎ、空腹、強い光やにおいなど、自分にとっての誘因を把握することも大切です。
〇まとめ
頭痛には遺伝の影響がありますが、それは「頭痛になりやすい体質」であり、「必ず頭痛になる」という意味ではありません。
特に偏頭痛は遺伝的要素が強い一方、緊張型頭痛は姿勢や筋肉の緊張、ストレスなどの影響を大きく受けます。
日頃から身体のケアや生活習慣を整えることで、頭痛の発症や悪化を予防できる可能性があります。
「遺伝だからしかたがない」とあきらめず、まずは毎日の生活を見直すことが、頭痛改善への第一歩になります。


