偏頭痛の発作が起きると薬が効きにくくなる理由は?

「頭痛薬を飲んだのに、なかなか効かない」

偏頭痛でこのような経験をしたことがある方は少なくありません。

その理由の一つが発作中に胃の動きが遅くなることです。

通常、飲み薬は胃を通過した後、小腸で吸収されて血液中に入り、効果を発揮します。しかし、偏頭痛の発作中は自律神経や脳幹の働きが変化し、胃の蠕動運動が低下するため、薬が胃の中に長くとどまり、小腸へ届くまで時間がかかります。

その結果、薬の吸収が遅れ、「効くまでに時間がかかる」「いつもより効きが悪い」と感じることがあります。

さらに、偏頭痛では吐き気や嘔吐を伴うことも多く、薬を飲んでも十分に吸収される前に吐いてしまえば、期待した効果が得られません。

もう一つ重要なのが、発作が進行すると脳が痛みに敏感になることです。

偏頭痛が悪化すると、中枢神経が敏感な状態(中枢制感作)になり、普段なら効く薬でも十分な効果が得られにくくなることがあります。そのため、偏頭痛治療では、「我慢してから飲む」のではなく、痛みが出始めた早い段階で服用することが推奨されています。

また、偏頭痛を繰り返す方は、薬だけに頼るのではなく、睡眠や食事、ストレス管理、姿勢、呼吸など生活習慣を見直すことも大切です。

当院でも姿勢や呼吸、自律神経のバランスを整え、身体全体から頭痛の改善を目指すサポートを行っています。

偏頭痛は「頭だけの問題」ではありません。

身体全体を整えることが頭痛の頻度やツラさを軽減する第一歩につながります。

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