斜角筋の働きと硬くなると起こる影響

「首や肩がいつも張っている」「頭痛がなかなか改善しない」という方は、斜角筋が硬くなっている可能性があります。

斜角筋が首の深い部分にある筋肉で、前斜角筋、中斜角筋、後斜角筋の3つから構成されています。

普段はあまり意識されていませんが、姿勢や呼吸、首の動きに大きく関わる重要な筋肉です。

〇斜角筋の3つの働き

①頭を支え、首を動かす

人の頭は約4~6Kgあります。斜角筋はその重さを支えながら、首を前に倒したり、横へ傾けたりする働きを助けています。

②呼吸をサポートする

斜角筋は第1,第2肋骨を持ち上げる「補助呼吸筋」として働きます。

本来、呼吸の主役は横隔膜ですが、猫背やストレートネック、ストレスなどで横隔膜の働きが低下すると、斜角筋が代わりに頑張るようになります。その結果、首の筋肉が疲労しやすくなります。

③姿勢を安定させる

斜角筋は首と胸郭をつないでいるため、姿勢を安定させる役割もあります。姿勢が崩れると斜角筋への負担が増え、さらに姿勢が悪くなると悪循環が起こります。

〇斜角筋が硬くなると起こる影響

斜角筋が緊張すると、さまざまな不調につながります。

・首こり、肩こり

・緊張型頭痛

・首が回しにくい

・呼吸が浅くなる

・胸郭が広がりにくくなる

・腕や手のしびれ(胸郭出口症候群の一因)

・自律神経の乱れによる疲れや睡眠の質の低下

特にデスクワークやスマホを見る時間が長い方は、斜角筋が常に働き続けてしまい、慢性的な症状につながりやすくなります。

改善するためには

斜角筋だけをマッサージしても、一時的に楽になるだけで再発することが少なくありません。

根本改善には、

・横隔膜を使った深い呼吸を身につける

・肋骨の動きを改善する

・胸椎の柔軟性を高める

・猫背やストレートネックを改善する

・首だけでなく、全身のバランスを整えることが大切です。

〇まとめ

斜角筋は「首の筋肉」というだけでなく、姿勢や呼吸にも深く関わっています。

首や肩の痛み、頭痛を繰り返す方は、原因が首にあるとは限りません。身体全体の使い方や呼吸、姿勢を見直すことで、症状が改善しやすくなるケースも多くあります。

慢性的な首こりや頭痛でお悩みの方は、斜角筋だけではなく、身体全体のバランスに目を向けてみましょう。それが、痛みを繰り返さない身体づくりへの第一歩になります。

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